新人看護師が躓くアセスメントの壁

新人看護師にとって、アセスメントは難易度が高いと感じる仕事の一つです。アセスメントには、患者をよく観察し、患者の病状を理解して、専門用語を使って記載することが求められます。

理路整然とアセスメントを記載しないことで、根拠を求められて窮する経験をした新人看護師は多くいるでしょう。加えて、話し言葉ではなく、書き言葉で簡潔に記載する必要があることに、重圧を感じる看護師もいます。

看護に時間を割き、アセスメント記載の時間を短縮するためには、まずは患者の体にどんなことが起きているのか、今後どんなことが起こると予想されるのかといった病態生理を理解することが求められます。

さらに、専門用語に慣れることも必要だといえます。看護学校時代に使っていた教科書を活用し、担当している患者の病態生理を理解し、アセスメントの記載に必要な専門用語を一つ一つ習得していくと、容易に記載できるようになるはずです。また、診断は医師が行うので、予測の範囲で記載する姿勢も大事にしておきたい部分です。

アセスメントは、患者の病状や状態に加え、今後何をしなければならないかを他の看護師や職種が異なる医療スタッフと共有する働きがあります。そのため、専門用語を使いこなすだけでなく、どうしたら伝わるかという視点で記載することも重要です。

アセスメントが上手だと感じる記載を参考にすると、書き方のスキルは向上するでしょう。また、医療分野に関わらず、読書を習慣づけると、伝わりやすい言葉の使い方を会得することができます。